耳に小さく輝くもの










赤くて、小さい、光










それは血を固めてつくった宝石のよう!!



















ふと、手を伸ばしたくなるときがある。
目に入ったとたん、無意識のうちに。
指に移る、温かい温度に
「ああ、よかった。血が通ってたんだな。」
と冗談半分、本気半分で考えながら。




















甘い、甘い、蜜の匂い。









吸い寄せられる蜂のように。




















「・・・・・・・なんだ。」




いつもの無愛想に多少の不機嫌が混ざった表情で、
アヤが振り返った。





























振り返ると、思ったとおりの
悪戯な笑みを浮かべたケンが居た。
そんなケンを見たくて、いつもわざと気づかぬ振りをする。
わざと不機嫌に振り返る。




















蜂を誘き寄せるために










蜜をつくる綺麗な花のように。



















「べーつに。」




その指で触れて欲しくて、
わざとこの赤いピアスをつけたまま。



















うれしそうに、楽しそうに笑う声は










赤いピアスと、綺麗な花たちに吸い込まれた。











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