白恋DEパラレル2 飼い主(恋次)と猫(白哉)編
















猫なのに・・・


「まてっ!!」
言うことを聞かないこの猫は、確信犯。
目の前にエサがあるのにいつも人の横から掻っ攫っていく。
スプーンに乗った、カレーライス。
「まて、まてって!!」














はじめまして。


雨に濡れた黒い耳、しっぽ。
伏せた目にかかる睫毛に光る雫。
動いた瞳は何の感情も感じさせなくて、一つ息を呑む。
傘を差し出して、
「来るか?」














寂しがりや


気まぐれなこの猫は、触られるのを嫌う。
呼んでも視線一つよこすだけ。
気まぐれなこの猫は、馴れ合うのを嫌うのに。
なぜ、わかるのだろう。
胸の下に抱き込まれながら「ねぇ、自惚れてもいいですか。」














引っ掻かれる


「やっぱ、飼い主見つけたほうがいいんじゃね?」
戯れに口にした言葉。
本音ではないそれに、初めて毛を逆立てて。
ああ、そうか。
「・・・・・ごめん。」
引っかかれた傷から流れ込む想いに、じくり。














首輪


これは証、自分のものだと。
鎖のついた赤い首輪。
これは証、あなたのものだと。
赤い糸の代わり。
運命なんて信じないけど、あなたはある日突然背を向けそうだから。
そんなものにも縋りたい。
「・・・・・・・。」
付けられなかった首輪。
2人の手首に、同じ赤い傷痕。














おやすみなさい。


重い目蓋のまま目を閉じて。
もうすぐ新しい季節が来るな、と息を吐く。
重い目蓋のまま閉じた目に。
隣で眠るようになった、黒い冷たい猫。
「おやすみ。」
口付け落とされて抱き寄せられ、生まれるぬくもり。
おやすみ、おやすみ。夢で逢いましょう。




















猫の兄さまを想像するときゅんとなります。
犬恋次も好きですが深夜的には、猫兄さま>犬恋次です。






2005/03/13 ブリーチ(白恋)







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