声が、包む。
やわらかい中のかわりに。
君の、声が、包む。
あたたかい中心のかわりに。























少年の甲高い声が呼んだ。
投げかけられた声に視線を向けると、少年と目が合った。
いつもは、何も知らない無垢な子供でその上元は同じ人間だったのに。
なぜ、組み敷いた途端にこんなにも欲を煽るような色気を出し始めるのだろう。
つらそうに溢れている涙、苦しそうに吐き出された吐息。
強く寄せられた眉間に、触れるだけのキスをした。
「・・・・・・・つらいか?」
そんなはずないのに、卑怯な質問にイカルは首を横に振った。
まず、体格が違うのだ。
言葉どうり、大人と子供ほど。
そしてそこは本来受け入れられる場所じゃないのだから。
それでも、健気に受け入れようと我慢するその気持ちを知っている。
この、胸にも確かにあるのだ。
記憶が一つに戻ろうとしているのではなく、今ハッカンとしてここに居る自分がイカルという少年を愛しく思いその結果の行為。
あるのは、本能。
愛しくて、愛しいから一つになりたい。繋がりたい。
相手のすべてを知ろうとするように。
胸に残るのは、
「・・ハ・・・カ、ン・・・・。」
もう一度呼ばれた名前とともに、伸ばされた小さな手。
縋るように伸ばされた少年の指に強く指を絡めた。


























胸に残るのは、陳腐な愛の言葉で表わされる感情だけ。




























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